国際・科学

トランプ氏、コロナ「特効薬」主張 大統領選の挽回狙う

【10月10日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は9日、自身が新型コロナウイルス感染症の治療で投与された薬剤は「特効薬」だったと主張した。

 米大統領選で野党・民主党候補のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領に後れを取っているトランプ氏は、挽回に向けて連日メディア出演を繰り返している。8日にFOX系ニュース局のインタビューを2度にわたり受けたのに続き、9日には保守系ラジオ番組のホスト、ラッシュ・リンボー(Rush Limbaugh)氏との長時間のインタビューに応じた。また同日夜には、FOXニュース(Fox News)の番組に出演する予定だ。

 トランプ氏はリンボー氏のインタビューで、自身が3日間の入院中に投与された米リジェネロン・ファーマシューティカルズ(Regeneron Pharmaceuticals)開発の抗体カクテルについて、「特効薬だ」と断言。「全くのゲームチェンジャー(状況を一変させるもの)」で、「ワクチンよりも良い」と主張した。

 だが実際には新型コロナウイルス感染症の治療法はまだ確立されておらず、当局の承認が下りたワクチンも存在しない。米国での死者数は21万人を超え、世界各地で感染拡大が続いている。

 トランプ氏は全快を繰り返しアピールしており、10日にフロリダ州で、翌11日にペンシルベニア州で選挙集会を開きたい意向を表明している。専属医のショーン・コンリー(Sean Conley)医師もトランプ氏の回復ぶりを保証し、10日から公の場での活動を再開できるとの見解を示した。

 だがトランプ氏はリンボー氏とのインタビューで初めて、治療薬を投与されなければ死の危険があったことを認めた。トランプ氏は「今あなたと話せるのはこれのおかげだ」と言明。医師からは後に「非常に悪い状態に向かいつつあった」と告げられたとし、「それがどういう意味かは分かるだろう」と述べた。(c)AFP