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ヴァン・モリソン、北アイルランド自治政府を提訴へ ライブ全面禁止に反発

【1月20日 AFP】伝説的シンガー・ソングライター、ヴァン・モリソン(Van Morrison)さんが、新型コロナウイルス対策として、許可を得て営業している会場でのライブ演奏を「全面禁止」とした決定の見直しを求め、英領北アイルランド自治政府を提訴することが分かった。モリソンさんの弁護人が19日、明らかにした。

 モリソンさんの弁護人ジョー・ライス(Joe Rice)氏はAFPに対し、数週間以内にベルファストの高等法院で審理が開始される予定だと話した。ライス氏は、「全面禁止を正当化する信頼できる科学的・医学的証拠がないとわれわれは認識している」と述べた。

 北アイルランド出身のモリソンさんは昨年、新型ウイルス規制に抗議する曲を発表している。ライス氏は、モリソンさんは「ミュージシャン、アーティスト、会場やライブ・ミュージック業界に携わる人々に代わり」行動を起こしていると説明した。

 欧州で最も新型ウイルスの感染者が多い英国は現在、従来よりも感染力が強いとされる変異株の流行により、第3波に見舞われ、多数の死者が出ている。スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの自治政府はそれぞれ、独自の厳格なロックダウン(都市封鎖)措置を講じている。

 北アイルランド自治政府は、屋内でのライブ演奏を禁じている。また、6週間のロックダウン措置の一環で、すべての接客業や、娯楽施設が閉鎖されている。

 新型ウイルスの流行が始まって以来、モリソンさんの行動はたびたび物議を醸している。

 昨年8月には、新型ウイルスに関する「疑似科学に抵抗しろ」と呼び掛けた。また、その1か月後には2週間ごとに新曲3曲を発表。曲名は「Born To Be Free(自由になるため生まれた)」「As I Walked Out(外に出たら)」「No More Lockdown(ロックダウンをやめろ)」で、いずれの歌詞も物議を醸した。(c)AFP