社会

フランスの21年1月出生数、過去45年で最大の減少 コロナ影響か

【2月26日 AFP】フランスで今年1月の出生数が前年比13%減少し、この45年間で最大の減少幅を記録した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行との関連性が指摘されている。

 仏国立統計経済研究所(INSEE)によると、2021年1月に生まれた新生児は5万3900人で、前年同月の6万2180人から大きく減少した。着床時期は、ちょうどフランスが新型コロナ感染対策のため初の全国的なロックダウン(都市封鎖)に踏み切った昨年3月だ。

 INSEEは「不確実性が高い医療危機の中で、妊娠をためらったり子育ての計画を数か月延期したりしたカップルがいたかもしれない」と指摘。「母親から新生児にウイルスが感染するのではないかとの懸念も影響した可能性がある」としている。

 2020年通年でのフランスの出生数は73万5000人で、第2次世界大戦(World War II)後最低の水準に落ち込んだ。合計特殊出生率は1.84で、2019年の1.86から低下した。

 ただ、2020年に生まれた新生児のほとんどはCOVID-19のパンデミック(世界的な大流行)が始まる前に着床しており、感染拡大とは明らかに無関係な要因も含まれている。

「しかし、2021年1月の(出生数)減少幅はベビーブーム後最大で、前月から2か月連続で大幅に減少していることを考えると、パンデミックが非常に大きな役割を果たしたことを疑う余地はほとんどない」とINSEEは説明。この減少傾向が「パンデミック発生当初の独立した現象」か、それとも「より持続的な傾向の始まり」なのかは、今後数か月で明らかになるとの見方を示した。(c)AFP